日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
|
|
|
|
|
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
|
|
|
|
|
|
メタキャットさんの公開日キラ
- 2014年
11月23日
00:59
-
「小さなスナック」を見ました。
1968年の松竹作品です。
この映画は、当時隆盛を誇ったグループサウンズの一員であるところの、パープル・シャドウズというグループのデビューシングル「小さなスナック」を下敷きに作られたそうです。
と云うので、パープル・シャドウズというグループが主役かと思えば、全然違います。というか、映画には確かに登場しますが、恐ろしくダイコンで、しかもあんまりハンサムでもないので、そりゃ、主役は無理やなと理解できちゃいます。
で、
主演は改造人間仮面ライダー1号こと、藤岡弘氏。
当時の氏は20歳ぐらい。
改造される前の藤岡弘氏
改造される前だけあって、今の片鱗はほとんど感じさせませんヽ(゜▽、゜)ノ
むしろ、今の某俳優にソックリなんですけど、藤岡弘氏の方が先なので、今の某俳優が藤岡弘氏にソックリというのが正解なんでしょうね(・ω・)
あまりに似ているので、今の某俳優が演じているような錯覚にとらわれます。
ヒロイン役は尾崎奈々嬢。
清楚な尾崎奈々嬢
誰それ?っとか思うでしょうが、それも当然で、1973年に映画監督さんと結婚して引退されしまった方です。
身長163cm、体重45kgというスレンダーなスタイルの清楚美人さんなのですが、1965年に高校の帰り道スカウトされたのがきっかけで芸能界に入り、以後、引退するまで年3-5本ぐらい映画に出演されていたそうです。
うーん。それなりに「スタア」だったんでしょうね。今でいう誰クラスかな?
この物語の中では、ネタばれしますが(まぁ見る人はいないだろうから)、「人妻」の役でしたヽ(゜▽、゜)ノ
結構濃厚なキスシーンがあるので、決して清純アイドルでもないんですよね。
というか当時は、こんな清楚な女優さんにこういう役を平気でやらせられるほど、映画製作側が強かったんでしょうね。
今はタレント事務所側が強くて、アイドルにこういう役は決してやらせてもらえませんからね(・ω・)
ということで、簡単に言うと、この「小さなスナック」という物語は、20歳ぐらいの大学生と、20歳ぐらいの人妻が、小くもないスナックで出会って恋に落ち、人妻側が破滅するという、まぁ、それだけの話しです。
それだけの話しの1968年の映画をなーーーんで見たのか?っていうと、
なーんていうか、1968年ってどんな時代だったんだろう?
って思って見たんですね。
小さくないスナック
でもって、感じたのは、
カラオケと携帯がない以外は、今と殆ど変わらないよーーーーーーヽ(゜▽、゜)ノ
ってこと。
テレビもあるし、スナックで出される酒はカクテルだし。
あ、酎ハイ系はまだなかったのかな?
ドンキで売っているような水の中にフワフワ泡が浮かんで光る電灯も登場します。
もう45年以上前の世界なんですけどね。そんな古さは感じません。
※写真はセピアですけど映画はカラーです(・ω・)
カラオケがない代わりに、グループサウンズが演奏してくれます。
それは特殊な事例なんでしょうね。やっぱり。でも、「流し」は居たのかな?
この物語の登場人物たちは当時としては、やっぱり生活レベルが高い方なんでしょうかね?σ(・・;)?
なお、このスナックにはお店の従業員であるところの女の子とかは登場しません。
いや、もしかして主人公たちと絡んでいる女の子たちはお店でバイトして知り合ったのか?
そのあたり、今もそうですが、ドラマで表現されるスナックというのは曖昧なので、どう捉えていいのかわかりかねます。
なにせ、キャバクラがまだなかった時代ですからねヽ(゜▽、゜)ノ
45年前の東京は、オリンピックも終わってたし、石油ショックの前でもあって、景気がちょっとは良かったんでしょうね。
学生運動は50年代よりはしぼんだとはいえ、まだ盛んだったと思います。
そんな中の大学生の人妻との恋。
当たり障りのないストーリー。
ストーリーが当たり障りがない分だけ、カメラアングルだけは当時としては凝っています。
あと、ヒロインは自殺し、主人公はそれを知らぬままバスを待つところで、唐突に映画は終わるんですけど、そのあたりが当時世界を席巻しはじめたニューシネマ的表現ではありましょうか?
作品のストーリーとしては、甘ちゃんでもなく、うまいこと折り合いをつけているような気がします。
演出、カット割り、伏線の張り方とか、丁寧でした。
※いくつか回収されてない伏線らしきものはありましたけど。
つまり、作品として面白いような気がします。
でも、あくまで私にとってであり、普通の若い人がみたら、案外退屈かもしれません。
評価は★3つ。
⇒メタ的映画評価