崖の上のポニョ

＜1月のカレンダー＞

日	月	火	水	木	金	土
					1	2
3	4	5	6	7	8	9
10	11	12	13	14	15	16
17	18	19	20	21	22	23
24	25	26	27	28	29	30
31

各月の日キラ

崖の上のポニョ

メタキャットさんの公開日キラ

«前の日キラ

次の日キラ»

2010年 01月16日 07:55: 崖の上のポニョ

ポニョポニョ
ポニョぉ〜

ということで、崖の上のポニョを観ました。

もともと、積極的に観る気がない作品でしたが、

ここは一発ネタのためにと…

あんまり気乗りしない感じだったのは

それは精神的な問題があれこれ一杯だったからですが…。

さて…

作品を見始めて、

とりあえず、出だしは

およ…

ちょっといいかも…的な感じでした。

それで、ずっと見入っていました。

しかし

え？まさか？

と思っていたら、

そのまさか(^▽^;)

なんだぁこれわぁΣ(°Д°;)

っていう感じで終了でした。

脱力です。

いったい何が言いたいのやら？

何もかも中途半端な感じ。

根本的に

この作品で、誰が一番問題なのか？
と、問うならば、

ほかならぬ「ポニョ」自身です。

しかも、

この「ポニョ」の行動は、実に動物的。非人間的。
理性の欠片もない。

まぁ、もともと魚ですからね。

しかしその影響で

どれだけの迷惑が被られたのか？

そしてその件について、

ちゃんとポニョに説明して教える、

いわゆる「教育」をする場面がない。

一切言及されない。

そういう大人が出て来ない。

その上で、ポニョを人間にするかどうかの決定を

５歳の男の子に託す。

育児放棄の極み。

育児放棄といえば、5歳児宗介の母親も、

旦那が帰ってこないと知ったとたん、食事もつくらず

缶ビールを飲んでふて寝。

しまいには、重大な決定が宗介に託されるのも、容認。黙認？

老人の世話する前にちゃんと子供の面倒を観ろって感じです。

彼女は安全な回り道があるにも関わらず、警備員がとめる危険な道を強引に突き進む。実に自己中。

一番の大人は宗介ぐらいで、登場人物は年を取れば取る程、子供となっていきます。

そう、
実はこれは、子供向けでなく、老人向けなのではないか？

と思ってしまう展開でしたね。

老人が「孫は賢くて可愛いねぇ」という、ただそれだけを満たすだけの作品みたい。

そう思って考えてみれば、現代っ子とは思えない程宗介は、その遊びにしても懐古的です。
彼はゲームをしない。テレビゲームもなければ、DSもPSPもない。
母親もまだ若いのに、部屋にその手のものが一切ない。
そのクセ、ポニョの父親は遺伝子がどうのゲノムがどうのとか、古代の海がこうのとか最先端科学の難解のセリフを口にする。
これはつまり、
宮崎監督が現代を描いているようで、自分の好きなもの、認められるものしか配置してない事がわかります。

それはイコール、老人たちにとって理解出来る世界。老人達が昔懐かしい子供時代を現代風にして投影しているだけの世界なのです。

つまりこの作品は
子供向けでもなければ、大人向けでもない。老人向けなのです。

この件について、メイドのありあ氏は
「宮崎さんは老人市場を開拓したのですね！」
と鋭い指摘をされました。

そうとも言えますね。

否定はしません。

けれど…どっちかというと「老害」だと思うのですけれどね。

そしてハッと気がつくわけです。
スカイ・クロラに出て来る「ティーチャー」こそ、実は宮崎監督なんだなと(^▽^;)。

子供には絶対勝てない老獪なパイロット。
それは押井監督や新しいアニメ監督たちには絶対勝てない老獪なアニメ監督を象徴しているんだなあと。

この作品は、はっきりいって、
メチャクチャです。
それがもてはやされるのも「大人の事情」
巨匠宮崎。

スカイ・クロラの構図そのままですね。

その意味ではメチャクチャだけど、観て良かったと思った作品でした。

誰かがネットで語っていましたけれど、

スカイ・クロラとポニョは

実は表裏一体だったのですね。

ポニョのコピーは
「生まれてきてよかった。」
スカイ・クロラのコピーは
「もう一度、生まれて来たいと思う」

だって。

海の話しと空の話ってのも、考えてみれば、表裏一体ヾ(;´▽｀A)

★メタ的映画評価

1番～2番を表示

2010年 01月16日 09:18: 1: まるさん＠in新潟

同じ対象で語らせていただくと…

魔女宅あたりとパトレイバー劇場１作目って同じ頃の作品なんですが…

当時ならパトちゃんの評価って、それなりでしたが…

その後はどんどん差が開くばかりですよね？

同じ日本テレビがバックなはずなのに…

極論で言わせていただくなら…

宮崎駿って、ナウシカの後、名前で評価上乗せされていますよね？

それも、かなりの情報操作で…

トトロだって、同時上映の火垂の墓の方がはるかに出来がよかったと思いませんか？

まぁ、火垂も宮崎駿の作品だと勘違いしている輩も多いかもしれませんが…(((^_^;)

と最近の宮崎駿作品は、見る気すら起きないまるさんでした＼(^o^)／

と、失礼しましたm(__)m