BT’63 上
BT’63 っていうのは、池井戸 潤の昔の小説ですね。
2003年発行っていうので、かれこれ20年前の作品です。
池井戸 潤といえば、半沢直樹ですよね。
銀行ネタばかり書いているイメージだったんですが、BT’63は銀行も絡むのですが、
昭和38年のトラック会社の話しですね。
といっても会社運営の話しでもなく、どちらかといえば、全面恋愛モノです。
ちょっと凝った物語展開で
精神病で入院していた主人公が退院して、発病時に仕事もやめていたので、新しく仕事も探さないとといった時、
死んだ父親が残した、父親が以前つとめていたトラック会社の制服が出てきたという感じで始まります。
何となく、その制服を着てみた主人公は、そこで気を失い、父親の若かりし時、つまりその時から40年前、昭和38年ごろのトラック会社で働いていた体に精神が乗り移ります。
乗り移ったといっても主人公の意思で動くとかでなく、父親の行動を傍観しているという感じなのですが、父親の視点で父親の行動を見ることになります。
その際出てくるのがBT'21というトラックです。
タイトルはBT'63なんですが、これは本作中には出てきません。
テレビドラマ化もしているようですが、なかなか興味深い出だしなんですが、話しの内容は、その後まったく想像も出来ない展開が続き、
うんみゅぅという感じになり、終わります。
面白いかつまらないかといえば、途中までは面白いです。
途中まではというのは、何て言うか、精神の葛藤というか、思い悩むところが、ぐじぐじするシーンが続くので、それがウザってなるんですよね。
私はですね。私はそこが気になったという話しです。
細かい描写や表現が、豊かで、日本語ってすごいなぁと思わせてくれる所はあります。
いつもライトノベルばかり読んでいると、そういうとこが新鮮に感じました。
ま、興味があれば是非。
BT’63 下
今度の水曜日は
23_10_18ベビードールday
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コメント
1番~1番を表示
10月17日
07:07
1: 百鬼丸ゆき草加城
池井戸潤なら私は「ようこそ我が家へ」という作品が好きです
ドラマかもされてました
ストーカー系のサスペンスで、ストーリーが軽すぎず面白いです
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